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       題字小_特別講演
題字_講師


 
林 久義 先生   チベット仏教ニンマ派ラマ僧



写真_林 久義 先生

1960年、岐阜市生まれ。
1984年以来、米国カリフォルニア州にある、チベット仏教オディヤン寺院にてタルタン・トゥルクのもとでチベット密教ニンマ派に伝わるゾクテェン瞑想を学ぶ。
1986年、帰国後、西洋と東洋に仏教を結ぶという菩薩の誓願をたて、日本各地を巡り、梵鐘勧進を始める。
1988年、多くの各宗派の寺院から協力を得て、梵鐘製作完成。東大寺、高野山、日本各地九ヶ所で音声供養を行う。
1990年よりチベット仏教ラマ僧によるインド・ブダガヤ世界平和千僧供養の主催者代表として参加。

訳書    チベット仏教至宝の瞑想 夢ヨーガ  
静寂と明晰(チベット仏教口伝書)  
秘められた自由の心  (星雲社)


   先生のご本のあとがきの中から少しご紹介しましょう。

 マラティカ窟の参籠を満願し、 カトマンドゥ郊外のボーダナートにあるチョキニマ寺に滞在していた時、 地下鉄サリン事件とオウム真理教への強制捜査を「ラジオ日本」で偶然に知ったのでした。 その後日本に帰国してから、私はオウム信徒救済ネットワークに関わり、 多くの信者のカウンセリング活動に務めてきました。 それは、オウム事件が日本仏教史におけるトラウマ的悲劇となってしまった歴史的事実を一人の仏教徒として非常に憂い、 師が常々語る菩薩として社会と関わる重要性を今こそ行動すべきと感じた上でのことでした。 カウンセリングを続ける中で、 私は多くの信者たちとオウムの教義と仏教の違いが何なのかを深く語り合ってきました。 その中でも特にオウムの教えの最大の問題とは、 「解脱と輪廻」という二元構造を乗り越える「空性」の理解が全く欠如していることに気がつきました。 そして、彼らにこの空性を示すために有効であったアプローチが、夢ヨーガでした。 今でも多くの元信者たちがオウムを乗り越えて、 ダルマを求める道を歩み始めています。
『夢ヨーガ』より


2002年11月


 


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